11月18日に台湾第3の都市・台中で行われた『2017台中同志遊行』に参加してきました。今回のスローガンは、『牽伴|Bonding,「牽伴同行,勇敢啟程」』。『きずな、「パートナーと手を繋ぎ、勇敢に歩こう」』という意味だそうです。
CNNの記事で、「台中は台湾で最も住みやすい」と書かれた街です。どんな街なのか楽しみでした。
日本から台中への行き方は、とても簡単です。桃園空港を使う場合、桃園空港から桃園空港MRTで桃園駅まで行き、表示に従って歩けば、すぐに高鐵桃園駅に着きます。高鐵に乗れば、約1時間で高鐵台中駅に着きます。高鐵台中駅は市街地からは離れているので、タクシーか台鉄で市街地まで移動することになります。タクシーだと、約20分で市街地に到着します。
台中同志遊行は、市民広場という芝生の広場が会場でした。その半分ほどがパレードのために利用されていて、残りの半分は地元の人たちがのんびりと休日を過ごしていました。
天気は快晴でしたが、暑すぎず、とても心地よい「パレード日和」でした。
スタートのステージ開演時間ごろに会場に到着すると、すでに多くの参加者が集まっていました。主催団体である台中同志遊行聯盟に聞いたところ、少なく見積もっても12,000人超の人が参加したそうです。
会場では仮装やフリーハグをしている人、横断幕やプラカードを掲げている人など、一人ひとりが場を盛り上げていて、とても華やかな雰囲気です。
ブースは広場の周辺に30個くらいあり、どれも盛況でした。
1時間ほどステージ企画を行ったあと、いよいよパレード開始です。パレードのルートは、会場である市民広場の周りを1周します。市民広場は繁華街のど真ん中にあるわけではないので、沿道には人が多くはありませんが、市民広場での和気あいあいとした雰囲気のままに、楽しくパレードを歩きました。
パレードが終わった後は、ステージ企画が再開します。同性婚実現のための団体や子供を持つセクシュアル・マイノリティと思われる団体、トランスジェンダー当事者の団体など、様々な団体がスピーチをしていました。中国語が分からなくても、台湾の活動家の皆さんがとってもスピーチが上手なのが分かります。
その後は、音楽の演奏で盛り上がり、最後は、実行委員会からの挨拶でした。実行委員長のお母さんらしき人が登場して感動に包まれ、ステージ企画が終わりました。
台中大同志遊行は、各地から集まった台湾人の交流の場になっていて、和気あいあいとした、ハッピーな雰囲気のパレードでした。
台中には、逢甲夜市という美味しいものがたくさんある夜市や、蒋介石もお気に入りだった小籠包の有名店、有名なスイーツショップの宮原眼科など、グルメスポットもたくさんありますので、機会があれば是非、参加してみてはどうでしょうか。
取材・文/中村貴寿
■『2017 第六屆 台中同志遊行』
日時:2017年11月18日(土)
テーマ:牽伴|Bonding,「牽伴同行,勇敢啟程」
(きずな、「パートナーと手を繋ぎ、勇敢に歩こう」という意味)
参加者数:約12,000人
「台中同志遊行聯盟」公式Facebook:https://www.facebook.com/TCLGBTPride/